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Cat7やCat8のケーブルの嘘(IT業界あるある…)

  • 2024.03.20

LANケーブル家電量販店に行くと、LANケーブルのコーナーにたくさんの「Cat7」や「Cat8」というケーブルが並んでます。Cat7は速いですよ〜という説明書きとともに。
「お、速いし、こっちの方が高いし、きっといいケーブルに違いない。買おう」…。

ちょっと待ったー
その「Cat7」や「Cat8」のケーブル、実はISO規格やJIS規格に則ってない、真っ赤な偽物です。

量販店で売っている「Cat7」や「Cat8」のケーブルは、ケーブルこそSTPケーブルという規格通りのものを使ってますが、接続するコネクタが「RJ45」という、従来のケーブルと同じものを使ってます。しかしISO規格・JIS規格では接続するコネクタは「GG-45」「TERA」「ARJ-45」のいずれかと規定されています。おわかりですね。この時点で真っ赤な偽物なのです。

「でも速いんだろ、ならいいじゃないか」。はい、速ければいいんですが、残念ながら
「Cat6Aより遅いです」

なぜ遅いのか。それはやはりコネクタにあります。量販店で売っている「Cat7」「Cat8」ケーブルはコネクタが金属製になっていて、HUBとか無線LANルータとかが金属製であって更にアースがついていれば、ノイズをアースから逃してくれます。だから通信が安定するとなっています。
しかし、残念ながらHUBや無線LANは金属製が少ないです。しかもアースがついているものは、ほぼ存在しません。ということは、逆にケーブルの金属コネクタからノイズを拾って遅くなるのです。

つまり「Cat7」や「Cat8」は高いだけで一利なしの商品なのです。
こういうものを平気で売るメーカーの考えが正直わかりません。不誠実としか言いようがないです。

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